司法書士 弁護士 行政書士 法律家の違法行為は増加している?? [弁護士]

司法書士
今月の4日、「YOMIURI ONLINE(読売新聞)」で、認定司法書士が権限外の債務整理を行ったという記事があった。
これについて、法務局が懲戒処分(業務停止4か月)を行ったという。

司法書士とは、元々、登記手続きをする専門法律家だった。
しかし、近年業務拡大を狙う司法書士会は「認定司法書士」という奇妙なスキームを編み出し法制度化させてしまった。


最近、電車などの車内広告では、債務整理の広告が増えている。
かなり多くの事務所が司法書士なのだが広告費用を出してまでPRするのだから、この司法書士は、債務整理がメインの事務所だと感じてしまう。
この人は、この仕事がしたくて、司法書士を目指したのだろうか?。

たしかに債務整理は儲かる仕事です。
法律家が増えていく中で、なかなか仕事を増やせない事務所にとっては、ドル箱の仕事になっています。
 しかし、結局は、債務整理だって、多くの法律家が参入してくれば、競争が始まる。登記業務の競争で勝てない事務所が、債務整理の競争で勝てるとは思えない。競争の中で勝てるのは、その法律家の日々の努力と成長にあります。

結局、債務整理で債務者を救うと言いながら、利益になる仕事だけを選別し、今回のニュースのように、違法行為をしたり、さらには、脱税などの行為をする事態になってしまう。

法律家であっても、自由競争の中では、ビジネスが出来なければ生きていけない。
でも、それは、法律家側の事情であり、一般人には関係ない。
救いを求めて法律家を頼ってきたクライアントを失望させてしまうことは、やはり許されない。

弁護士
RKB毎日放送のLocal Newsによると、北九州市の弁護士が業務上横領で逮捕された。
この弁護士は、死亡した男性の財産管理を任されていて、無断で男性の預金から現金を引き出した、ということだ。
これが事実であれば、弁護士としての信用性を疑ってしまう。でもってこの弁護士先生、62歳のベテラン弁護士だというから、さらにビックリである。
本来であれば、モラルの改善などを訴えていく側の法律家が、人の信用を裏切る行為をしてしまうとは。

弁護士についても、司法書士同様、競争が激化している。
そして、お互いが、お互いを批判するような週刊誌の記事やブログを目にすることもある。

弁護士は自分たちの利権を守るためによく「弁護士法違反」という理由で訴えを起こす。

一般人から見れば、同じ法律家であることには変わりがないので、どうでもいいように感じられることでしょう。
そして、今回、いろいろと情報を探してみると、弁護士についても、多くの違法行為があるようで、司法書士同様、懲戒処分も行われている。

行政書士 
くりおねのいた行政書士界でも概ね同じ現象がありました。
こちらは文書偽造にかかわることが多いのですが、わたしの当時の知人は「どううまく書類を真実らしく作るか」を得意げに話す者もいた。

依頼先の便宜を図るつもりなのはよくわかるが、法律家として「違法行為を断る」勇気を持つべきだろう。
で、なければ「行政書士」が文書の真正を担保する制度にはならない。


法律家の世界も、競争が激しいのは分かるのだけれども、やはり、法律家全体としての信頼性を落とすような行為は、絶対に許されない。
(くりおねは自虐的に「法律屋」と言っていました)

仮に、事務所経営が困難であれば、法律家以外の職で働くことでもいいのではないだろうか。
一般の人がリストラされても、違法行為をするのではなく、必死に転職先を探すように、一人の人間として再スタートをしてもいいのではないだろうか。

法律家にしがみつこうとするから、どうしても、違法行為などに手を染めてしまっているのではないだろうか。

ただ、長年「先生、先生」と呼ばれて、なぜか「偉い人」と勘違いしている人は他業界への転職はなかなか難しくなってしまうものなんでしょうね。
これが「違法行為者」にベテランが多い理由なんだと思います。



さらに言うと意外に懲戒処分などについての情報が、弁護士会や司法書士会のHPには掲載されていない。
行政書士会でも載っているのは、せいぜい会費滞納者の処分くらい。

個人的には、ネットで公開していくことが、法律家としての信用性を示せるのではないかと考える。









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